武見太郎と山本五十六

専門職の人をたくさん同じ場所にあつめて、怪気炎を上げて、敵に攻め入ったところが似てるよね。結果として敵にすべてを差し出したわけだけれども。全国の地区医師会が社団法人になったのも、結局財産が丸裸になる事を意味していたわけで。
公益法人になる地区医師会もあると思うけど、ある意味「右の頬をぶたれて、左の頬を差し出す」人みたいな、ハッキリした意味合いが出てしまう。こうして考えると、地区医師会に公益法人化を言外で勧めた役人の態度の意味がしっくりくる。
屋上温水器とか、太陽光パネルとかは、脇が甘い人が住んでいる家の目印になってしまうことがあるらしいけど、公益法人もちょっと似てるんだよね。役人がお金を回しておいしい思いをする制度を、なぜ民間の医師達がまねしなくちゃなんないのかというのが根本な訳です。
しかも、間の悪いことに、ユーロがドルに敗北したわけですね。日本の公的健康保険制度はどちらかというと、ユーロの野望に燃えた人たちの側に立ってるんだな。皆保険制度が完成して怪気炎を上げたとき、まさか親分たちがこけるとは思ってなかっただろう。
「デスマ」とか「玉砕」ってのは、その側の発想で、それが医療の世界を席巻してもおかしくない。というか、現在進行形か?生温かく見守る余裕はもうない。